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太ももにしこりがある時の原因と対処・治療法

太ももにしこりがあるな、と思ったら「あれ、いつの間にか大きくなってる…」という症状がまれに見られます。

しこりができる疾患の種類は実にさまざま。触ると痛みがあったり赤みを帯びていることもあれば、むくみやだるさを感じやすくなる、明け方に足がつりやすくなるなど皮ふ以外に症状があらわれることも。

このようなしこりは、どのような皮ふトラブルが考えられるのでしょうか?

考えられる皮膚トラブル

アテローム(粉瘤・ふんりゅう)

時間とともに少しずつ大きくなっていきます。顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。
つぶれると中から臭くて白いネリ状の物質が出てくることがあります。
アテローム(粉瘤・ふんりゅう)の症状・治療法【症例画像】
※ステロイド外用剤対象外の疾患です。専門医の治療が必要です

うっ滞性皮膚炎(下肢静脈瘤)

遺伝的に静脈の弁が弱い体質に加えて、長時間・長期間の立ち仕事、肥満、加齢、出産などが誘因となって膝下3分の1の部位に静脈瘤ができ、血液のうっ滞が生じます。
血液がうっ滞すると、血管から皮膚への酸素や栄養の供給が不足し、皮膚炎や色素沈着などの症状が出ると考えられています。
静脈瘤の病気が進行すると、皮膚に色がついてしまったり(色素沈着)、足のくるぶしの上のところの皮膚が炎症を起こしたり(静脈うっ滞性皮膚炎)、重症の場合は皮膚に欠損(潰瘍)を形成してしまう(うっ滞性潰瘍)ため注意が必要です。
うっ滞性皮膚炎(下肢静脈瘤)の症状・治療法【症例画像】

足・太もも・膝の皮膚トラブルの対処・治療法

湿疹(ぶつぶつ)が見られる場合は、ステロイド外用剤でかゆみや炎症を抑えながら、足をかかないことが大切です。

また、弱いランクのステロイド剤から試してみるのではなく、年齢に合ったランクのステロイド外用剤で一気に治しましょう。ステロイド外用剤は副作用が強いというわけではなく、「広範囲に使わない」「長期間使わない」「感染を起こしている部分には使わない」などの注意を守って使用するようにしましょう。

治療に当たっての注意

  • 1週間で改善しない場合や症状が悪化したときは、炎症ではない別の疾患や原因が除去できていないことが考えられるので、その場合はお医者さんの診察を受けましょう。
  • 水虫でも湿疹が見られますが、白癬菌による感染性なので、ステロイド外用剤ではかえって悪化する場合があります。特に家族に水虫をもった方がいる場合など、「もしかして水虫かも?」と思ったら、お医者の診察を受けましょう。

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帝京大学医学部皮膚科 名誉教授 渡辺晋一先生 監修

2019.09.04

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