それって手水虫かも?気になる手のブツブツの正体と対処法

それって手水虫かも?気になる手のブツブツの正体と対処法

手のひらや指にできる、正体不明のブツブツ。手にブツブツがあると人目につきやすいですし、ネイルなどのおしゃれもできないですよね。

ひとくちに手のブツブツといっても、その種類と原因はさまざま。もしかすると手水虫の可能性も!

今回は、手のブツブツの種類や原因にあわせた正しい対処法について解説します。

手のブツブツにはいろいろある、水虫ってことも

手のブツブツにはいろろある、水虫ってことも

手のひらを触ると、足の裏と同じように皮ふが厚く、固い感じがしませんか?

これは、外部の刺激から手のひらを保護しようと、厚い角質が覆っているため。

そもそも手のひらは強い部位ですが、外部からしょっちゅう刺激が加わるため、いったんブツブツができると治りづらくなることもあるのです。

また、ひとくちにブツブツといっても、接触皮膚炎や汗疱(かんぽう)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、水虫などたくさん!

ブツブツができる原因もアレルギーや真菌、皮ふ以外の病気の影響を受けているものなど様々です。

「いろいろあると、原因が分かりにくい」と混乱しますよね。しかも原因が違えば、対処法も違って当然。

ここでは手のブツブツを「手だけに症状がでるもの」「手以外にも症状がでるもの」に分けて、正しい対処法をご紹介します。

普段の行動やクセがきっかけに~接触皮膚炎のブツブツ

普段の行動やクセがきっかけに~接触皮膚炎のブツブツ

手だけにでるブツブツの場合、まずは接触皮膚炎を疑いましょう。「腕時計やネックレスでかぶれる皮ふトラブル」と思い浮かべる人が多いかもしれませんが、接触皮膚炎の原因物質はほかにもたくさんあるんです。

たとえば、利き手の症状が強い場合、原因物質として考えられるのはスポンジに含ませた台所用洗剤、利き手の反対側の場合はスマートフォンのソフトカバー、両手の場合は手洗い石鹸や自転車のハンドル、といった具合です。

さらに両手でも、水ぶくれが破れるなど皮ふがただれるような強い症状がでる場合は、観葉植物が疑わしい場合があります。

手も足もカサカサ…それって手水虫かも!?

手以外に足にもトラブルがある場合、手の症状として手水虫の可能性も!

手のひらがカサカサして皮ふが剥がれ落ちやすくなっていれば、ますます手水虫の疑いが強くなります。

「水虫は足にできるものでは?」と驚きますよね。

水虫の原因は、白癬(はくせん)菌といわれる真菌(カビ)の一種。真菌は高温多湿の環境を好むため、ふだん靴をはいてムレる足に水虫ができやすくなります。

手は足に比べて蒸れることは少なく、また1日に何度か手洗いするので手に水虫が感染しにくいのですが、その足に直接触れることで、手に真菌がうつり、手水虫になることもあるようです。

また、足に直接触れる以外にも、水虫にかかっている人が使っているスリッパやバスマットを共有したり、それらを手で触れることで、間接的に真菌に感染する危険性も!

手や足に水ぶくれができたとき

手や足に水ぶくれができたとき

汗疱(かんぽう)や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)も水虫と同じく、手と足にトラブルがでる皮ふの疾患です。

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監修

薬剤師

門田 麻里さん

北里大学・薬学部卒業後、製薬会社の開発部や医薬情報担当者として10年以上従事。
製薬会社勤務時代は、幅広い薬剤(ステロイドや抗生物質、高血圧、高脂血症、頭痛薬、メンタル疾患系、など)を扱い、説明会などを実施。医療関係者からの質問に数多く回答。 また、薬剤師という立場上、一般の人からも薬に関する相談を多く受ける。
その中で、薬に対して、過度に怖がる人も多く、正しい知識を伝達することの必要性を感じる。
自身も一児の母であり、自身だけでなく家族の皮膚のトラブルにも対応してきたことから、経験に基づいたアドバイスも可能。

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