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その手荒れ、すでに「手湿疹」になってるかも!? 保湿よりもやるべき対策とは?

毎年冬になると、ガサガサに荒れる手指。「ハンドクリームをた~っぷり塗っておけばすぐに治るでしょ!」なんて思っていませんか?

もしかしたらその手荒れ、「手湿疹」という病気にまで進行しているかもしれませんよ。

そこで今回は、冬でもすべすべな手でいられるとっておきの方法をご紹介いたします!

「主婦湿疹」とも呼ばれる手湿疹って?

手湿疹は「主婦湿疹」とも呼ばれるほど、多くの主婦が当てはまる病気。

「これくらいの手荒れ、主婦なら仕方ないでしょ!」と、保湿クリームだけで対処している方の多くが、この「主婦湿疹」である可能性が高いのです。その症状は主にカサカサタイプ、ジュクジュクタイプに分かれます。

【カサカサタイプの特徴】

  • 皮膚がカサカサし、ひび割れになる
  • 指紋が消える
  • 皮膚が硬くなる
  • 利き手の指先から発症し、だんだん手のひら全体に広がる

【ジュクジュクタイプの特徴】

  • 小さな発疹や水ぶくれができる
  • 指の腹や手のひらから発症することが多く、手の甲に症状が出ることもある

肌は普段、皮脂膜という分泌された皮脂と汗が混ざってできた天然の保湿クリームに守られていますが、毎日の手洗いや食器洗い、洗濯などの水仕事でその皮脂膜が洗い流されてしまいます。

肌のバリア機能が弱っているところに冬場の乾燥や洗剤の刺激が繰り返し加わると、ひどい手湿疹を起こしてしまうのです。

保湿だけで終わらせてない? 手湿疹対処の意外な落とし穴

手湿疹の症状に気づいても、とりあえずの対処法としてハンドクリームを塗って様子をみる人も多いのではないでしょうか?

しかし手湿疹の正体は「炎症」です。ハンドクリームは治療薬ではないので、たっぷり塗ってもそれだけでは治すことはできません。

ブツブツとした湿疹やかゆみがひどい時は、保湿より先に炎症を治さないと、湿疹が悪化してかゆみが増し、掻くことでさらに症状が悪化するという「炎症の悪化サイクル」を引き起こしてしまいます。

 

皮膚トラブルのセルフ治療の注意点「炎症悪化サイクル」とは?

 

手湿疹の悩みから解放されるには、まずはステロイド軟膏で炎症を治し、それから保湿するということが大切なのです。

手湿疹はステロイド軟膏で寝ている間にイッキに治そう!

ハンドクリームの場合、家事や水仕事のたびに塗り直さないといけませんが、ステロイド軟膏であれば就寝前に塗布し寝ている間に対処することもできます。

ステロイド軟膏は効き目が強い分、「手荒れぐらいでステロイド軟膏を使いたくない」「副作用がありそうで怖い」と思う方も多いかもしれませんが、適正使用を守れば心配はありません。

【ステロイド軟膏の上手な使い方】
まずは、充分な強さのステロイド軟膏を1日2回、朝と入浴後に症状がある所だけに塗り、症状がおさまってきたら弱めのステロイド軟膏に変更するか、徐々に回数を減らすようにしましょう。

充分な効果が得られる強さのステロイド軟膏を初めに使用し、短期間でキレイに治すことを目的とした治療を「ステップダウン療法」と呼びます。

保湿クリームとステロイド軟膏を併用する時は、重ね塗りはせず、症状がない部分は保湿クリーム、症状のある部分はステロイド軟膏と、使う場所を分けるのもポイントです。

【使用期間の目安】
手湿疹は、ステロイド軟膏を適切に使用すれば1週間程度で症状がおさまります。

しかし、5〜6日使用しても変化しない場合は、他の原因や疾患の程度がセルフメディケーションの範囲を超えていることが考えられるので、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

【使用上の注意】
患部以外や予防的に使わないようにしましょう。

 

<まとめ>

手湿疹は原因が水仕事や手洗いなどの日常生活の中にありますので、治りにくく繰り返しやすい疾患といわれています。

だからこそ「このひどい手荒れ、手湿疹かも?」と思ったら、まずはステロイド軟膏でイッキに治し、繰り返さないように保湿する。

これがキレイな手を取り戻す近道です。

みなさんもステロイド軟膏を正しく活用して、肌トラブルの起きやすい冬をストレスフリーに過ごしましょう。

症状が軽い時、原因がはっきり分かった時は、早めにセルフケア

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