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夏になるとアクセサリーでかぶれる、私は金属アレルギー?

アクセサリーでかぶれる私は金属アレルギー?

夏になると増える皮ふのかぶれ、かゆみ。
汗をかく季節だから仕方ない、と思い込んでいませんか?

もし身につけるアクセサリーでかぶれるようなら、それは金属アレルギーかも!
金属アレルギーは、日常生活での注意点がたくさんあります。正しく知って、かぶれやかゆみからサヨナラしましょう。

夏になるとかゆくなる…
それって金属アレルギーかも

それって金属アレルギーかも

アレルギー体質ではないから、私には金属アレルギーは関係ない」と思っていませんか?

じつは私たちの身の回りは、とても多くの金属製品であふれています。
しかもその多くは加工品で、パッと見て金属とは見えないものも多く、知らず知らずと金属に触れて金属アレルギーを起こす場合もあるのです。

「じゃあ、金属に触れて出るアレルギーにはどんな特徴があるの?」と気になりますよね。

答えは、ピアスの部位だけがかゆい、時計をはめている部位だけが赤いなど、金属製品と触れている皮ふにだけ症状が出るといったもの。

このように、金属に触れた部位に限ってかぶれるタイプを、金属による「アレルギー性接触炎」といいます。
とくに夏は、汗をかくことで金属から微量の金属イオンが溶け出して皮ふに染み込み、金属かぶれを引き起こしやすくなります。

意外に身近!アレルギーを起こしやすい金属

アレルギーを起こしやすい金属

アレルギー症状を引き起こしやすい金属として知っておきたいのが、ニッケル、クロム、パラジウム、コバルト。

とくにニッケルは、ピアスなどのアクセサリーに使用されることが多く、その細胞毒性の強さからヨーロッパではアクセサリーへの使用が制限されていますが、日本では今のところそのような規制はありません。

実際、日本ではニッケルによる金属かぶれが多く、とくに女性はピアスを身に付けるためニッケルにかぶれる人が多いようです。

逆に、男性は女性にくらべ革製品を身に付けることが多く、革なめしに使われるクロムでかぶれるやすいのだとか。

アレルギー症状の原因は、意外と身近にたくさん潜んでいるのです!

ダイエットで金属かぶれが起こる!?

「私はアクセサリーを身に付けないから大丈夫」と安心していませんか?それは大きな油断のもと。

金属によるアレルギー症状にはもう一つ、「全身性」の金属かぶれというタイプがあるのです。

これは食品が原因となるアレルギー症状で、食品に含まれる金属が体内に吸収されて皮ふに届き、かぶれの症状を引き起こすというもの。

なかでも、ニッケル、コバルト、クロムは、豆類や雑穀、貝、レバー、香辛料、チョコレート、ココアなどに多く含まれています。

そのため、ダイエットや健康のため「雑穀米を食べる習慣をつけよう!」とチャレンジして、全身性の金属かぶれを起こす人もいるのです。

要注意!口の中と皮ふはつながっている

さらに、全身性の金属かぶれの一種として、歯のかぶせものや詰め物に使われる金属によって、皮ふがかぶれることもあります。

歯科で使われる金属として知っておきたいのが、パラジウム、金、銀、水銀。

これらは、一般的な保険診療で使われる金属ですが、矯正治療のワイヤーやブラケット(矯正装置)にも使われていて、それが原因でアレルギー症状を起こす人もいるようです。

口の中の金属が、皮ふのトラブルを引き起こすのは思いがけない感じがしますよね。

でも最近は、歯科の治療によって手や足の裏がかぶれるなど、全身型の金属アレルギー症状(汗疱)を引き起こす人が増えているそうです。

どうするの?金属アレルギーの対策

金属アレルギーの対策

皮ふに症状が出ているときは、ひとまずステロイド軟こうを用いてしっかりとケアを行います。

>ステロイド剤の基礎知識と上手な使い方
>薬局でよく聞く!ステロイド外用剤の誤解

症状が繰り返したり治まらないときは、原因を突き止めるパッチテストがおすすめですので、皮ふ科を受診して相談するのがよいでしょう。

気になるのは、「パッチテストって簡単にできる?」という点ではないでしょうか。

一般的にパッチテストは、背中に2日間、疑わしい原因物質を付けたテープを貼り、その後、数日おきに皮ふをチェックしないといけません。テープを貼っている間は、入浴はもちろん、汗をかくスポーツもNG。注意事項は、あらかじめ医療機関に確認しておくと良いですね。

原因が分かれば、対処法は「とにかく原因物質を避けること」といたってシンプル。

身の回りの金属製品に注意し、食事に関しては栄養面の問題もあるため、医師と相談すると良いでしょう。
歯の金属は、保険は効きませんが、非金属に変える方法もあります。

まとめ

金属は身近な存在だけに、アレルギーの原因になるとは思いつきにくいものです。また、暑い季節は「汗のせい」と放置しがちかもしれません。

でも、夏にかぶれやすくなる人や、食べ物、歯の治療で心当たりのある人は、一度金属アレルギーを疑ってみるのが近道かもしれません。

原因探しや長引く症状を早く改善するには、専門の医療機関に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。

症状が軽い時、原因がはっきり分かった時は、早めにセルフケア

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