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そのかゆみ、衣類かぶれかも!?かき壊す前に対処しよう

そのかゆみ、衣類かぶれかも!?かき壊す前に対処しよう

衣類のしめつけ、こすれのある部位が、かゆくなったという経験はありませんか?身近な皮膚トラブルとして、気をつけたいのが「衣類かぶれ」。汗をかく夏は、さらにかぶれやすくなる季節です。

衣類かぶれのよくある原因や対処法、日常生活での注意点や衣類の選び方をアドバイスします。

夏の皮膚トラブル「衣類かぶれ」

夏の皮膚トラブル「衣類かぶれ」

夏になると、衣類がムレたり汗でベタついたり、とかく不快な思いをしがちです。汗をかくと細菌が繁殖し、嫌なニオイの発生源となるほか、さまざまな皮膚トラブルの原因にもなります。夏本番のこれからのシーズン、毎日を快適に過ごすためには、皮膚トラブル対策は欠かせません。

そんな中、意外と見過ごされがちなのが「衣類かぶれ」の皮膚トラブル。これは、衣類との接触によって肌が刺激を受けたり、アレルギー反応を引き起こすというものです。

衣類かぶれが生じると赤いブツブツや水疱があらわれますが、多くの場合、衣類に触れた部位に一致しているのが特徴です。しめつけのある部位では、赤いミミズばれのような発疹を生じ、かゆみやヒリヒリ感を伴うこともあります。

衣類に触れるのは毎日のことです。適切な対応を怠るとなかなか症状が改善されず、慢性化する恐れもあります。夏は日焼けや虫刺され、あせもとともに、衣類かぶれにも注意が必要です。

衣類かぶれの意外な原因

衣類かぶれの原因として思い当たるのが、ストッキングや靴下、下着などによるしめつけ。しかし、実際には、意外なものが原因となってかぶれを引き起こすこともあります。

衣類かぶれの意外な原因

たとえば、衣類に色を定着させる染料の中には、かぶれの原因となるものがあります。シワや縮みを防止するためのホルムアルデヒドも、使用基準が定められているものの、人によっては少量でかぶれることがあるようです。

また、最近は多様な機能性を持った繊維製品が開発され、特殊技術が加工された衣類が増えています。とくに夏のシーズンは、紫外線カット加工や、抗臭・抗菌加工のほどこされた製品が人気ですが、それらの加工に使用される成分でかぶれる場合もあります。

ほかにも、ドライクリーニングの溶剤が気化し、衣類に付着することで肌を刺激したり、洗濯の際の柔軟仕上げ剤などでかぶれたりと、衣類かぶれの原因はさまざまです。

夏は汗をたくさんかくために、衣類に含まれる刺激成分が肌に付着しやすくなることも、かぶれやすくなる一因と考えられます。

衣類かぶれの対処法

衣類かぶれが生じたら、まずは患部の炎症反応をとりのぞくことが重要です。早い段階で患部にステロイド外用剤を塗り、症状の悪化を防ぎましょう。

汗をかいた肌は刺激を受けやすくなるため、清潔を心がけ、保湿剤を用いるなどしてうるおいを保つことも大切です。そして、特定の衣類やしめつけが原因と分かっている場合には、その衣類の着用を中止したり、なるべくゆったりしたものに替えるようにします。

衣類の工夫とステロイド外用剤の使用を並行しても改善しない場合は、医療機関を受診し、パッチテスト(疑わしい物質を健康な肌につける貼付試験)でくわしい原因を調べることをおすすめします。

また、汗をかくなどしてかゆみが増し、ガマンできずに患部をかき壊すと、肌のバリア機能が破壊されて細菌が繁殖しやすくなります。そうなると、患部以外にも症状が広がるなどして、治りにくくなる恐れがあります。

かき壊しのせいで症状が悪化してしまった場合には、細菌増殖を防ぐ抗生物質の配合されたステロイド外用剤の使用がおすすめです。

夏もスッキリ!かぶれ知らずに

衣類かぶれの予防策として、すでに原因となる素材や成分が分かっていれば、まずはそれらの着用を避けることが原則です。

夏もスッキリ!かぶれ知らずに

あらたに衣類を購入する場合は、素材や加工についてしっかり表示を確認した上で、なるべく肌をしめつけない、ゆったりしたデザインのものを選びましょう。縫い目が少ない、あるいは直接肌に触れない点も重要です。

購入後、肌をチクチク刺激するタグは、可能ならば切り取っておきます。手間はかかりますが、糸をほどいてすべて取り去るのもおすすめです。

また、あたらしい衣類は、水洗いが可能であれば着用前に洗濯をしましょう。その際、洗剤や柔軟剤の成分が残らないよう、すすぎは十分に行って下さい。

さらに、ドライクリーニングから戻ってきた衣類は、すぐにビニール包装を取りはずし、風通しの良い場所で陰干してから保管します。これは、洗浄に用いた溶剤を完全に乾燥させることが目的です。とくに当日仕上げなど、急ぎで戻ってきた衣類は、溶剤が乾き切っていない可能性があるため注意が必要です。

衣類かぶれは、毎日身につけるものが原因となるだけに、日常生活における対策が重要です。かぶれの原因については個人差が大きいため、普段からどの衣類でかぶれたかをチェックすることが大切です。

同時に、清潔で、うるおいのある肌を保つスキンケアを行うことで、かぶれにくい肌をめざしましょう。

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