“医療基準”のヒフノコト情報

「虫刺され」ひどくなった時の対処法

「虫刺され」ひどくなった時の対処法

春になると増える「虫刺され」。赤い腫れやブツブツ、かゆみを伴うイヤな皮膚トラブルです。適切な処置をすればキレイに治ることが多いものの、ついかき壊して症状が悪化するケースも。

今回は、これからの季節に注意したい虫刺されを解説するとともに、かき壊してひどくなった時の対処法についてもアドバイスします。

要注意! 春は虫刺されが増えるシーズン

要注意! 春は虫刺されが増えるシーズン

ポカポカと気持ちの良い春がやってきました。おだやかな陽気に誘われるのは人間だけとは限りません。いろんな虫の活動も活発になるため、うっかり虫に刺される危険も多くなるシーズンです。

虫刺されというと、海や山などのレジャーで被害にあうイメージがありますが、実際には家の中や周辺など、身近な場所に虫は潜んでいます。

休日にガーデニングやウォーキングを楽しんだり、お子さんと公園で遊んでいて、気づいたら虫に刺されていたということもあるでしょう。

虫に刺されると、猛毒を持っているような虫でなくても赤みや腫れ、かゆみをともなうブツブツができたり、痛みが生じる場合もあります。

適切な対処をすれば自然と治っていきますが、かゆみをガマンできずにかき壊したりすると患部が化膿し、治るまで時間がかかって生活に支障を来しかねません。

そうしたトラブルを避けるためにも、春のシーズンは虫に対する注意と刺されない対策、そして刺された後にひどくなってしまった時の対処法について知っておきましょう。

室内で注意したい蚊、ダニ、ノミ

室内で注意したい蚊、ダニ、ノミ

家の中で気をつけたい虫には、蚊をはじめダニ、ノミなどが挙げられます。

室内における虫刺され予防には、こまめな掃除はもちろん、適度な湿度(50~55%)を保つなど、できるだけ虫を寄せつけない、そして繁殖させない環境を心がけましょう。

【蚊】

蚊を見ると反射的に叩きつぶしたくなりますが、すべての蚊が血を吸うわけではありません。蚊はふだん花の蜜などを吸っており、メスのみ産卵時に吸血します。

国内では、蚊を媒介してマラリアに感染する心配はありませんが、刺されて数日後にぶり返すような、しつこいかゆみが続くこともあります。

【ダニ】

知らない間に太ももなどのやわらかい部分に赤いブツブツができて、しつこいかゆみがあればダニが疑われます。

現代家屋は通気性が悪くダニの生息に適しており、湿度の上昇とともに増殖していきます。ネズミに寄生するダニもいるため、ネズミが発見されればダニも繁殖しています。

【ノミ】

現代はノミに刺されることは少なくなりましたが、いったん吸血されると強いかゆみとともに、サクランボ大くらいの水疱ができることもあります。イヌやネコに寄生するため、ペットを室内で飼うと吸血されやすくなります。

強い症状が出ることも~アリ、ムカデ、クモ

本格的なレジャーでなくても、身近な自然の中にも危険は潜んでいます。アリ、ムカデ、クモは家の中や周辺で遭遇しやすい虫ですが、刺されると強い症状が出やすいため、好奇心から近寄ったり、触ったりしないようにしましょう。

【アリ】

ふだん人を咬むことは稀ですが、我が身やコロニーに危険を感じると攻撃してくる習性を持っています。そのため、天気の良い日に芝生に寝転がったりすると、その下にいるアリ(とくにオオハリアリ)に咬まれたりします。

咬まれると激痛が走り、赤く腫れてかゆみも生じます。

【ムカデ】

姿は不気味ですが、じつはゴキブリなどの害虫を捕食してくれる存在でもあります。エサとなる害虫を求めて室内に侵入し、布団の中に潜むこともあります。

見つけたら素手では触らず、タオルや割りばしを使って駆除して下さい。咬まれると激痛が走り、患部が赤く腫れてきます。

【クモ】

日本のクモ類の多くは危害を加えないとされていますが、稀に咬まれると鋭い痛みや発赤、腫れが生じるカバキコマチグモなどの種類もあります。

このクモはススキの葉で巣作りをするため、ススキの生えている原っぱで遊んだり、草刈り作業をするときは肌を露出しないようにしましょう。

虫刺されをかき壊す前に、早めの対処を。

虫刺されでかき壊さないためにも、早めの対処を。虫刺されによって赤みやかゆみが生じたら、まずは十分な効き目があるステロイド外用剤を塗って、かくのをガマンして下さい。腫れがひどければ、冷水で冷やすのもいいでしょう。

そのように適切な処置を行えば自然と治っていきますが、気になって患部をかき壊すと、皮膚のバリア機能が破壊され、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。「単なる虫刺され」と軽く捉えていたのが、かき壊して化膿してしまうことで、いっきに重症化しかねません。

かき壊してしまった場合は、皮膚感染の原因菌に有効な抗生物質が配合されたステロイド外用剤が適しています。抗生物質の成分が細菌の繁殖を防ぎ、さらなる悪化を防いでくれます(「皮膚の炎症で「抗生物質」は使うべき?」を参照)。

虫刺されは身近な皮膚トラブルですが、できるだけ短期間で、そしてキレイに治したいものですね。

ただし、虫刺されの中でも、クモやムカデの被害にあうとショック症状に陥る危険なケースもあります。皮膚の炎症が強く、発熱や頭痛などの症状が見られたらすぐに医療機関を受診して下さい。

また、小さいお子さんではかゆみをガマンできないことが多いため、親御さんが注意して適切なケアを心がけてあげるといいでしょう。

Copyright(c) All About, Inc. All rights reserved.
掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。

症状が軽い時、原因がはっきり分かった時は、早めにセルフケア

皮膚のセルフメディケーションに関する記事

誰もがいつでもなりうる、湿疹やかぶれなどの皮ふトラブル。
医師や薬剤師などの専門家の意見をもとに、症状や原因を正しく知って、正しい対処ができるようセルフメディケーションをサポートするサイトです。