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「あせも」ひどくなった時の対処法

「あせも」ひどくなった時の対処法

汗をかく日が続くとできてしまう「あせも」。こまめなケアで自然と治る場合もありますが、かゆみやブツブツを伴うとかき壊して化膿したり、とびひを引き起こしたりするケースもあります。

「夏だから仕方ない」とあきらめず、早めに、キチンと治すための方法をアドバイスします。

今年も心配!暑い夏のあせも

強い日差しの下、汗がふきだし衣類はベタベタ。そんな不快な夏のシーズンがやってきました。汗をかく時期になるとやはり、「あせも」が気になるところです。あせもには大きく分けて、肌の表層に汗がたまってできる「白いあせも」と、それよりやや深く、神経が通る部位にできる「赤いあせも」があります。

白いあせもはかゆみや痛みもなく2~3日で治りますが、赤いあせもはブツブツやかゆみを伴い、症状が消えるのに1~2週間かかることもあります。日常的に問題となるのは赤いあせもの方で、患部が炎症を起こしているため、適切なケアを行わないといけません。

とくにお子さんは、体は小さくても汗腺の数は大人とほぼ同じ。そのため汗をたくさんかきますし、皮膚のバリア機能も充分に発達していないため、あせもができやすくなります。最近は大人であせもになる方も増えているようですが、自分でケアを行えない小さいお子さんに対しては、よりきめ細やかな心づかいが必要でしょう。

あせもは秋まで待てば自然に治る?

あせもについては、「放っておいても治るのでは?」と考える方がおられるかもしれません。たしかに、白いあせもなら自然に治るケースがほとんどですが、問題は赤いあせもの方です。

赤いあせもにかゆみはつきものなので、日中触らないよう気をつけても、睡眠中に無意識にかき壊すこともあります。小さいお子さんの場合は注意をしても、つい気になってかいてしまうこともあるでしょう。

あせもをかき壊してやっかいなのは、指やつめに付着している黄色ブドウ球菌などが傷口から侵入して化膿したり、「とびひ」を引き起こすケースがあるからです。

とびひの水疱が破れて菌が他の部位へ移ると、そこにまた水疱ができて症状はどんどん悪化しますし、お子さんの場合、保育所や学校などの集団生活でほかの児童にうつしてしまうリスクもあります。

あせもができてかゆみなどの刺激がガマンできない場合は、キチンと治療を行って、できるだけ早く治すことを心がけましょう。

あせもが化膿してしまったらどうする?

かき壊しによる悪化を防ぐには、あせもがではじめた段階で充分な効果のあるストロングランクの外用ステロイドを用い、イッキに炎症を抑えることが大切です。(症状レベル別ステロイド外用剤の使い方を参照)

かき壊してしまうと、皮膚のバリア機能が破壊され、細菌が増殖しやすくなります。これがさらに症状の悪化を招き、患部がジュクジュクと化膿したり、範囲を広げることにつながってしまいます。

そんなときは、ステロイド外用剤の中でも細菌の増殖を抑え、症状のさらなる悪化を防ぐ効果のある抗生物質が配合された製品が適しています。たとえあせもをかき壊して化膿してしまっても、抗生物質配合のステロイド外用剤で、症状をダラダラ長引かせず、キレイに治しましょう。

気をつけたいのは、「とびひ」についてです。小さいお子さんの場合、あせもがきっかけでとびひになることが多く、とくにアトピー性皮膚炎のある子どもでは、水疱が全身に広がり、激しい痛みをともなうこともあります。

このような重症化を避けるためにも、あせもができて、市販のステロイド外用剤で症状が改善されない場合は、早めに医療機関を受診することも必要です。

日常生活でできるあせも予防対策

日常生活でできるあせも予防対策

昨年の夏に続き、今年も全国的な電力不足が指摘されており、エアコンをできるだけ使わないご家庭もあるかと思います。

もちろん、それで健康的に過ごせれば問題ありませんが、小さいお子さんは暑さの影響を受けやすいものです。もしあせもができてしまったら、生活環境で改善できる点がないか考えてみてはいかがでしょうか。

ふだんは扇風機で過していても、たとえば猛暑日や、お子さんがお風呂上がりで体がほてっているときにエアコンを使うというのも、効果的なあせも対策になります。夏に汗をかくのは当然ですが、あせも予防には、かきっぱなしの状況は避けた方が良いですね。

かいてしまった汗については、皮膚の細菌繁殖を抑えるためにも、汗が皮膚についている時間を少しでも短くする工夫が大切です。

日常生活上のあせも予防対策


  • 衣類は通気性の良い素材を選ぶ
  • 汗をかいたら、すぐに清潔なハンカチやタオルで吸収する
  • 衣類だけでなく、下着もこまめに替える
  • 乳児の場合は、おむつをこまめに交換する
  • 帰宅したら、早めにシャワーを浴びて汗を流す
  • かき壊しを防ぐために、ツメは短く切っておく

「夏にあせもはつきもの」とあきらめず、皮膚トラブルなしで夏を乗り切りたいものですね。

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